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今週のトピックス・お知らせ

2025.10.01
【開催御礼】「なぜ、働くのか。」イベントを振り返って


約700名のご参加、ありがとうございました。


 去る8月10日(日)にアクロス福岡にて開催のパネルディスカッション『「なぜ、働くのか。」~いつか君が働くその日のために、今、何を学ぶのかを考える』に、学思館で学ぶ生徒の皆さんとそのご家族を中心に、たくさんのご参加をいただきました。
 当日は、KBCアナウンサー長岡大雅さんの司会により、パネラー講師一人ひとりが、未来広がる生徒の皆さんに対して、働くことをテーマに、一緒に、真剣に考えたひとときを過ごすことができました。

自分の未来を考えるきっかけになれば嬉しいです。


悪天候の中、そして初めての試みとなる中で、これほど多くの方々にご参加いただけたことに、心より感謝申し上げます。

働くこと、そして学ぶことについて、子どもたちが自分の未来を少しでも前向きに考えるきっかけになったとすれば、大きな喜びです。

皆さまの温かいお言葉を励みに、今後もより良い教育の場をつくってまいります。   学思館 田畑 穣 拝

 


参加者の声(アンケート)


【生徒より】

・大人の人たちが笑顔で話していてびっくりしました。「仕事=大変なこと」だと思っていたけど、やりがいを持って働いている人が多くて、少し未来が楽しみになりました。

・今の勉強が、将来の仕事につながるんだとわかりました。自分も、誰かの役に立てるようになりたいと思いました。

・パネラーの話がそれぞれ全然違っていて、どの人の話も面白かったです。自分の夢がまだないけど、焦らなくていいのかなと思えました。

・これまでは親が働いているのを当たり前と思っていたけど、今日の話を聞いて“自分もいつか働く側になるんだ”と実感しました。

 

【保護者より】

・家に帰ってから、子どもと「お父さんはなんで働いてるの?」という会話になり、とても良い時間を過ごせました。

・子ども向けのイベントと思って参加しましたが、私自身も初心に返るような時間でした。仕事への向き合い方を見直すきっかけになりました。

・学校では教えてもらえない“働くことのリアル”を、実際の社会人の言葉で聞けるのは貴重だと思います。ぜひ今後も続けてください。

・会場全体が温かい雰囲気で、子どもも最後まで集中して聞いていました。素晴らしい企画をありがとうございました。

 


パネルディスカッションまとめ 


●困難を乗り越えた言葉


●古川 宏一郎さん 

「人生とは、今日一日のことである」

●石松 純子さん 

「周りの音じゃなくて、一番後ろの一番端っこの人の音を聞いたことがありますか。ちょっと意識してみましょう」

●辻塚 幸祐さん 

「セパラフィネ (繊細ではない) 」

●長 美咲さん 

「次、頑張れ。by 田畑穣」

●田畑 穣 

「相手を変えたいんだったら、自分がまず変わりなさい」

 


●「なぜ、働くのか」への想い


スポーツは国境を超えて通じ合える!
古川 宏一郎さん 

自分にとって仕事をすることは、「どのように生きるか」ということと、ほぼ同じです。
最近は常に、「ビジョン」を物事の判断基準にとらえています。
「ビジョン」とは、「世の中をこういうふうにしたいと思うこと」で、世界において、日本をもっと尊敬される国にすることが、私のビジョンです。
スポーツを世界に伝える日本のスポークスマンになることが、自身の果たすべき役割。
自分の仕事を通じて、日本をもっと世界から尊敬される国にしたい。そのために私は今の仕事をしています。

 

夢をあきらめないこと
働くって楽しいんだ!と、子どもに伝えたい
石松 純子さん

私が働く理由は大きく分けると3つあります。
1.子どもの進学に必要な経済力
子どもが行きたい道を金銭的な理由であきらめなくていいようにと一生懸命働いています。 
2.自己実現 
1回会社を辞めたからこそわかる、会社の良さ、もっとやってみたいことなど、目指していきたいと考えています。
3.頑張って楽しく働いている姿を子どもに見せたい
「あぁ、あきらめないでずっとチャレンジしていくと、こういう大人になって楽しいことがあるんだな」と子どもたちに思ってもらえることを目指しています。

 

なりたい職業や夢があったら、根気よく伝えることも大切
たくましく生きてほしい
辻塚 幸祐さん 

私が仕事を続けているのは、単純に仕事が好きだからです。
もし皆さんのなりたい夢をご両親などに話したときに、反対されたりしたとしても、そういう反応があったのは、その仕事や物事について詳しい情報を知らないからなんです。
皆さんが、根気よく説明して、納得させて、そうすることでご両親も賛成するんじゃないのかなって思います。
今日はこの会場に、うちの子どもたちも来てるんですけど、「そうやってたくましく生きてね」って伝えたいです。

 

働く楽しさを感じられる仕事に出会えること
いつか自分の夢が見つかる日を信じて、頑張ってほしい
長 美咲さん 

私にとって働くとは、人の役に立ちたいとか、誰かとつながっていたいからです。
そして、人間の根本的な欲求を、自分の好きなフィールドで叶えることができる仕事だと思うからです。

最近、就職相談会などで学生の方から、「ブラックですよね?」って聞かれることがあって。今、ブラック・ホワイトみたいな価値観が、働くことに付きまとってしまっているなと思っています。
確かに、新聞記者の仕事は、休みが不規則です。でも、自分の仕事の意味を理解しているので、ブラックだと思っていないんです。
世間がホワイトという9時~5時で帰って、土日、祝日は絶対休むという職場で自分が働いたとしても、自分が望むような仕事ではなかったら、働く意味の楽しさが見い出せないなら、私にとってその仕事は、正直ブラックなんです。

何をすれば、きつくても耐えられるか、楽しめるかっていうことを考えて、やりがいのある仕事を見つけてほしいと思います。
自分の将来を描きながら、いつか自分の夢が見つかる日を信じて、自分自身としっかり向き合いながら頑張ってもらいたいです。

 

大人って意外と面白い!と伝えたい
未来のキミにつながるきっかけになれば
田畑 穣 

古川社長と同じで、「なぜ働くのか」は、私にとっても、どう生きるのかっていうことと同義だというふうに思っています。
今回このイベントをやりたいと言い出したのは私です。

今日、なりたいものがあるということに手があまり挙がらなかったと思いますが、「大人って、子どもたちにとって魅力ないのかな?」ということを感じる機会が都度ありました。これって大人の責任だなと感じています。
我々、塾の先生、学校の先生も、君たち子どもが会う数少ない大人なんです。その私たち自身が魅力がないのかなと感じてきました。
だから少しでも「子どもたちに、何かを感じてもらえる機会があればいいな」と思ったことが、今回のイベントのきっかけです。

やりがいがある「働くこと」をこうして語る大人の姿を子どもたちが見て、何か考えるきっかけになると嬉しいです。
皆さんの将来の、ほんのちょっとした何かにつながればという想いが、やっぱり今回一番伝えたいことでした。


 


[主催] (株)学思館    [後援] (株)西日本新聞社    [協力] (株)ベネッセコーポレーション  


[司会] KBC九州朝日放送アナウンサー・長岡 大雅

[パネラー紹介]

古川宏一郎  | ライジングゼファーフクオカ株式会社 代表取締役社長

福岡県出身。2000年ノキアジャパン、04年日産自動車株式会社に入社。
英国や中国での海外勤務を経験後、17年横浜マリノス代表取締役社長。19年ジャパンプロフェッショナルバスケットボールリーグ代表理事COOを経て、22年1月ライジングゼファーフクオカ株式会社代表取締役社長に就任。
地域に根差したスポーツの感動を伝えたいと意気込んでいる。


辻塚幸祐 | restaurant mamagoto (レストランママゴト) オーナーシェフ

福岡県出身。福岡、東京のホテルやレストランに勤務後、渡仏して約2年間の修行を積む。
カナダ、トロント総領事館の総料理長を務め、帰国。
軽井沢ホテルの総料理長を経て、17年福岡に帰郷して独立開業を果たした。
restaurant mamagoto の新感覚で味わうフレンチは、ミシュランガイド九州ミシュランプレートを獲得。食べログ西日本100名店2023・2025にも選出。

 

長   美咲 | 株式会社西日本新聞社 記者・台北駐在

福岡県粕屋町出身。粕屋東中、福岡大附属若葉高卒。中学から高校の6年間、学思館に通った生粋の学思館生。
筑波大学を経て、17年株式会社西日本新聞社に入社。現在は記者として活躍。
25年4月から台北に駐在となる。


石松純子  | 株式会社福岡銀行 箱崎ユニット  福岡流通センター支店 課長代理

05年福岡銀行入行。16年に結婚退職して上京、2児をもうける。
22年帰福を機に、ジョブリターン制度を使い福岡銀行へ復帰。第三子を出産。
25年4月流通センター支店配属、現在に至る。
仕事と子育てを両立する中で、自己成長はもちろん、お客様の豊かさや地域社会への貢献につながると信じて日々を過ごしている。


田畑   穣 |  株式会社学思館 代表取締役社長

福岡市東区出身。学思館の代表を務めて22年、塾全体を率いながらも現場に立ち続ける数学講師でもある。
難関校志望から数学が苦手な生徒まで、“わかりやすくて面白い”授業で幅広く支持を集めている。
「子どもたちを真ん中」において、教育と真摯に向き合い続けている。


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