合格を勝ち取るための「最新入試システム」
「情報を制する者は受験を制す」とも言われます。志望校合格を勝ち取るためには、最新の入試システムを知っておくことが重要です。大学受験「総合型選抜」、「共通テスト利用入試」、高校受験「特色化選抜入試」などの最新情報をまとめていますので、ぜひ、ご一読ください。
福岡県の公立高校入試の特徴は、「一般入試」「特色化選抜入試」「推薦入試」の3つがあります。
[一般入試]
福岡県の公立高校入試では、調査書と学力検査(入試本番)の両方の評価をあわせて合否判定がなされます。
【1】 調査書(第3学年における9教科の5段階評価の合計)を上位から順に並べて、ある一定のところでラインを引きます。
【2】 同様に学力検査(5教科300点満点)の得点を上位から順に並べて、ある一定のところでラインを引きます。
【3】「調査書の評価」と「学力検査の得点」のいずれも基準を満たしている受験生のグループをA群と、それ以外のグループB群に分けます。
【4】 A群の受験生は「調査書」も「学力検査」も合格ラインをクリアしているので、調査書の記載内容等に支障がない限りは合格となります。
【5】 残りの合格者をB群より選抜します。調査書の数値以外の記載内容なども加味しながら、総合的に選抜が行われます。なお、選考の際に重視するポイントは学校によって異なります。
※ 中学校においては、各志願者の調査書作成にあたって、校長を委員長とする「調査書作成委員会」を設け、中学生指導要録に準拠して厳正に作成します。
[特色化選抜入試]
すべての公立高校で実施されているわけではありませんが、2019年度入試からスタートし徐々に実施校が増えています。特色化選抜を実施する高校の出願条件を満たしておけば、中学校長の推薦がなくても出願できる受験方法です。面接によって合否を決定します。志願先高等学校長が定めるところにより,一部の学科,コース又は系にあっては,作文又は実技試験を実施するものとします。
[推薦入試]
在籍する中学校の校長の推薦が必要となります。特色化選抜入試の導入に伴い、推薦入試を廃止する公立高校も出てきています。主に面接と作文で合否を決定します。
「就学支援金」の支給により、公立高校ではなく私立高校を第一志望とするご家庭も増えてきています。
[専願入試]
専願入試とは、「合格後、必ず入学する」という意志を明確にして受験します。
多くの学校では、学科試験の教科数を5教科ではなく、3教科で実施しています。
また、面接試験を実施する高校もあります。
[前期入試・後期入試]
公立志願者が併願の私立高校を受験する際に、前期入試を利用することが主となります。
専願入試と違い、前期入試と後期入試の併願は可能となっています。
卒業後に就職だけでなく、大学編入への進路の道もあるため、国立高専は依然として根強い人気があります。
[推薦入試]
福岡県内には北九州高専、久留米高専、有明高専の3校があります。
北九州高専は「面接+作文」、久留米高専は「面接+数学」、有明高専は「面接のみ」というように、実施方法が異なります。
[一般入試]
例年2月中旬に入試が実施されます。マークシート形式で解答するのが特徴です。
大学入試の特徴
大学入試は国公立・私立のそれぞれにおいて、以下の表のように入試形態が分類されます。
大学 | 特別選抜 | 一般選抜 |
---|---|---|
国公立大学 | 「総合型選抜」 ○自己推薦 「学校推薦型選抜」 ○公募制推薦 ○指定校推薦 ○地域枠推薦 |
1次試験 ○大学入学共通テスト 2次試験 ○前期 ○中期 ○後期 |
私立大学 | ○個別学力試験 ○共通テスト利用試験 |
[学校推薦型選抜]
高校から推薦されることで出願できる入試方式です。選考は書類審査や小論文、面接が中心ですが、一部の国公立大は大学入学共通テストや独自の学科試験を課すこともあります。
※評定平均値
各教科の5段階評価の成績の合計をすべての科目数で割った平均値。
高校1年生から高校3年生1学期(前期)の成績が対象となるため、高校1年生、2年生から一定以上の成績を残している人に有利な条件になります。推薦入試の出願条件として、評定平均値が設定されていることがほとんどですので、推薦入試を視野に入れている高校生は日頃からの内申対策が重要となります。
①公募制推薦
大学ごとの出願資格を満たして、出身学校の校長から推薦された生徒が受験可能です。評定平均値に基準があることが多いです。また、スポーツや文化活動における実績などが評価される特別推薦もあります。
②指定校推薦
大学が指定した高校からしか出願できない推薦入試。出願枠は各高校に数名ずつしか割り振られず、人気の大学の場合は高校内で選考を行って推薦者を決めます。指定校制は主に私立大で行われ、大学がその高校を信頼して出願枠を設ける試験ですので、高校内の選考さえ勝ち抜けば、入試での合格率はかなり高いです。
③地域枠推薦
主に医学部で実施されている推薦入試。僻地の医師不足を解消するために、指定の医療機関で所定の年数は勤務しなければなりませんが、奨学金の返還が免除してもらえます。近年では教育学部でも教師不足解消のために地域枠推薦が導入されるケースが見られます。
独立行政法人「大学入試センター」とこの試験を利用する各大学が協力し、同一日程、同一問題で実施・運営を行う試験です。
毎年1月中旬の土・日の2日間にわたって実施されます。
国公立大の一般選抜受験者は、原則共通テストの受験が求められます。
また、多くの私立大も共通テストの結果を利用する「共通テスト利用入試」を実施しているため、一般選抜受験生にとっては重要な入試といえます。
共通テストは、全教科・科目のすべての出題形式がマークシート方式で実施されます。
国公立大学の一般選抜は、1次試験的役割を果たす「大学入学共通テスト」の得点と、大学別に実施される「2次試験(個別学力検査)」の得点の合計で合否を判定するケースが一般的です。
2次試験は、「前期日程」「後期日程」の2つの日程に募集人員を振り分けて選抜する「分離・分割方式」という制度で実施されます。
受験生は、「前期日程」と「後期日程」にそれぞれ1校ずつ出願できます。
同じ大学・学部を2回受験することも、別々の大学・学部を受験することもできます。また、一部の公立大学では「中期日程」を設定する大学もあります。
これらをあわせると国公立大学は、最大3校の受験が可能となります。
令和6年度国公立大学一般入試スケジュール
現時点で決まっている令和6年度国公立大一般入試の日程は以下のとおりです。
私立大学の一般入試は、おもに1月下旬~2月中旬にかけて行われます。入試科目は大学によりさまざまですが、文系学部は英語・国語・地歴公民または数学から3教科、理系学部は英語・数学・理科の3教科を課すパターンが一般的です。
※文理選択
自分の目指す学部によって受験科目が異なるため、高校では2年次からそれに対応したクラス分けを行います。
2年生のときに文系・理系に分かれ、さらに3年生で国公立志望と私立志望に分かれるのが一般的です。
クラスの希望調査は1年次の夏から秋にかけて実施されることが多いので、高校に入学して間もなく進路の方向性を決めなければなりません。
学思館高等部では、早期から進路面談を実施し、文理選択のアドバイスを行っています。
大学入学共通テストの成績を活用する「大学入学共通テスト利用方式」や、個別学力試験の成績とドッキングして合否判定する「大学入学共通テスト併用方式」があります。
大学入学共通テストさえ受験していれば、試験会場へ赴くことなく私立大学の併願が可能となります。
また、国公立大学を第1志望としている受験生にとっては、過度な私立大学の受験対策が必要なくなります。
私立大学を本命としている受験生にとっても、複数方式で出願することにより、合格機会を拡大するメリットがあります。
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